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しくじり生物

【進化の袋小路?】俺のようになるな!やっちまったしくじり生物Part④

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 こんばんは。MORU(@MORUNUMA)です!

 皆さんは「進化の袋小路」という言葉をご存知ですか?
 簡単に言えば、見る人に「なんでそんな進化をしちゃったの?」と思わせるような生存に不都合な生態や特徴をしていて、ひょっとするとそのせいで絶滅してしまうかもしれない生物たちの状況のことです。

 今回も前回に引き続き、そんな進化の袋小路に入ってしまったかもしれないしくじり生物について特集していきます!

イキり動物・イイズナくん

 見てください。この愛らしい姿! 彼はイイズナと言って、よくオコジョと間違えられるイタチ科の動物なんです。
 日本では東北地方と北海道地方に生息しています。体長は約20cmほど。非常に小柄な生き物なのですが、実はこう見えて気性が大変荒いんです。

 彼らの主食はネズミですが、時には自分よりも大きな獲物に飛びかかります。ある時はカモメに。またある時は上の画像のように、自分よりも50倍も体重のあるノウサギに噛みつくのですが、そんな無鉄砲な性格が災いし、自滅することもしばしばあるのです。

 例えばこちら、

タイトル「空を飛ぶイイズナ」

 小鳥に飛びかかって襲ったは良いですが、鳥が飛んで逃げようとしたため降りるに降りれなくなり、そのままどこか彼方へ消えてしまいました。

 またある時は、こうしてサギに戦いを挑むこともあります。しかし皆さんお分かりですよね? この体格差ではまずサギに勝てません。

 ほら言わんこっちゃない・・・。

 いや、え? えええええ??? 逆に食われた!!!!

 このように、イイズナは無鉄砲な戦いを挑むせいで自滅することがしばしばあるんです。
 何でもイケイケGOGOではダメなんですね。時には慎重さも大事です。

欲望が招く滅び・クシケアリ

 主に東アジアの森林に生息しているアリの仲間、クシケアリ。アリは基本的に甘い物が大好物なのはみなさんご存知だと思います。
 クシケアリももちろん例外ではありません。彼らはゴマシジミという蝶の幼虫が出す甘い体液が好物です。そのため、「いっそのこと巣に連れてきちゃえばいつでも甘い蜜が吸えんじゃん!」という発想からなのか、幼虫を自分たちの巣に連れ込み、住まわせます。

「君いいやつだね。一緒に暮らそうよ。」「え、ほんと?ありがとう!」

 ここで幼虫はアリたちに大事にされながら、仲良く同じ巣の中Win‐Winの関係で暮らすのかと思いきや、全くそんなことはありません。

「へっへっへ。チョロいもんだぜ。」

 なんとこの蝶の幼虫の主食はアリの幼虫!! 上の画像のように、働きアリたちがいる直ぐ横で平然とアリの幼虫を食べています。
 しかも当のアリたちはこのことに気付かないというのですから、そんじょそこらのホラー映画より恐ろしい・・・。

 ちなみにこの蝶の幼虫も、いつまでも美味しい思いをできるわけではありません。何故か成虫になった瞬間アリたちから敵認定され、一斉に攻撃を受けます。
 そのため、さなぎになる時は巣の出口かすぐ外まで避難し、成虫になった瞬間逃げるように飛び立つのだそうです。相手をだまして散々食い荒らした後、用済みになったらポイ。こわい・・・人間でいうサイコパスだ・・・。サイコパス生物だ・・・。

 ちなみに成虫の姿はこんな感じです。

/趣味は読書と映画鑑賞です・・・\

 意外と地味ですね。

 ハッ!これってニュースでよく見る、「まさかあんな子がこんなことをするなんて」ってやつに通じるものがあるのでは!?

上品になれない・ハイエナさん

 主にアフリカなどに生息する動物、ハイエナ。死肉をあさるイメージが強いので、しばしば慣用句として「このハイエナめ!」なんて言われてしまいます。
 ハイエナにも種類があり、カッショクハイエナやシマハイエナは比較的中型なので、確かに大半は死肉あさりをして暮らしています。

 しかし、割と大型であるブチハイエナはなかなか優秀なハンターです。時速65㎞を超える俊足を持っており、基本的に自分たちの力で獲物を仕留めることができます。
 いつも他の肉食動物の獲物を横取りしているイメージが強いハイエナですが、このブチハイエナに関しては、逆にライオンなどに横取りされてしまうこともあるくらいです。

 そもそもハイエナは、一部の種類を除き基本的にアゴの力が強靭です。その力はなんと450㎏にものぼり、あのライオンすらも超える哺乳類最大の破壊力です。
 そのため、他の動物なら口から吐き出し捨ててしまうような硬い骨も、ハイエナはバリボリと噛み砕き、飲み込んでしまうのです。

 そんな優秀な咀嚼力と、自らハントしに行くガッツを持ち合わせていても、実は彼らには致命的な弱点があります。
 それは、口で「噛み砕く」力はあっても、口で「切り裂く」力がないのです。そのため、いくらハントするガッツがあり、自ら獲物に食らいついても、草食動物の分厚い皮膚にまるで歯が立たず、仕方なく食いついたまま咀嚼を開始してみるものの結局逃げられたり、また仮に仕留めて食事を開始しても、なかなか簡単には皮膚の下の柔らかい肉に到達することができません。
 そのため彼らは、分厚い皮のない動物のお尻の穴に顔をねじ込み、そこから段々と周りの肉も解体していきます。せめて発達した鋭い牙のような物でもあれば良かったのですが、彼らはそういった物がないので必然的に下品な食事の仕方を強いられているんです。

あとがき

 いかがでしたか?

 人間社会では、誰かが専門で家畜や作物を育てたり、それを調理して店頭に並べてくれる人たちがいるお陰で、私たちは好きな時に好きなタイミングで、食べたいものをいくらでも食べられます。
 しかし野生動物は違うんです。自分が獲物を取ってこなければ、誰も代わりを保証してくれません。イイズナのしくじりも笑っちゃうくらいおかしいですが、彼らはこうして勇猛果敢に獲物に食らいついてきた結果、様々な失敗を繰り返しながらもここまで生き残って来ました。

 ハイエナも、実は狩りに向いていないかもしれない口のハンディキャップをカバーするかのように、持ち前のガッツを活かしここまで生き残っています。

 人間で言うサイコパスのような生態をしたゴマシジミもこの例外ではありません。これも進化の過程で手に入れた、誰も保証してくれない野生の世界で効率よく食料を手に入れるための戦略の1つに過ぎないんです。

 その戦略が理に適っていれば今後も生き残り、そうでなければ種として一辺に滅びます。人類もこの例外ではありません。
 生物は様々な戦略を活かしながら奇妙奇天烈なライフスタイルを送り、事実上、どちらがより永く地球で生き残るかを競い合っています。
 こうした突拍子もない生態の数々は、まさに生き物たちの命運をかけた戦いの表れに他ならないのです。







  • 筆者紹介

MORU

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