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【進化の袋小路?】俺のようになるな!やっちまったしくじり生物Part①

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 こんばんは。MORU(@MORUNUMA)です!

 皆さんは「進化の袋小路」という言葉をご存知ですか?
 前回の記事でザックリと進化が起こるメカニズムを説明しましたが、進化とは、突然変異で形質が変化したものの中から、環境に適応できた者だけが生き残り、時代を経て緩やかに種として変化する現象のことを言います。
 こうした枝分かれする進化の過程で、たくさんのユニークな生き物たちが生まれますが、中には「どうしてこんな進化の仕方をした!?」という種も存在します。

 どんなにビックリするような変わった進化でも、それが生存に有利に働けば良いですが、場合によってはその特徴のせいで絶滅してしまうことがあります。
 これを「進化の袋小路」と言います。あらゆる生物は常に枝分かれをし、どちらかが滅んでも分かれた先のもう一方さえ生き残れば、生命を次世代に繋げることができます。
 生物の歴史はこれの繰り返しなのですが、こうした絶滅した生物たちを見ると、「あ~これは絶滅しても仕方ないわ」と思える進化をした生物も結構いるんです。

 これは何も古代生物に限った話ではありません。現代の生物を見ても、「どうしてこんな進化をしちゃったの?」と思わず言いたくなってしまうような変わったものがたくさんいます。
 しかもそうした特徴は、私たちが見慣れた動物の中にも存在しているかもしれないんです
 このシリーズでは、もしかしたら進化の袋小路に入っちゃったかもしれない現代の動物たちを紹介していきます。

キリンの進化の経緯

 前回の記事でも少し触れたのですが、キリンは、大昔の動物よりも首が長くなった結果高い木の葉も食べれるようになり、他の生物と差別化し、生き残ることができました。
 前回は進化の仕組みを簡単に説明するため、かなり極端な例えを使ってしまいました。実際のキリンは馬から進化したのではなく、馬のような鹿のような、何とも言えないルックスをした、牛と共通の祖先を持つ「パレオトラグス」という動物から枝分かれしていきました。

▲パレオトラグス

 ここから枝分かれして進化したのが、キリンとオカピとシバテリウムという動物です。
 キリンは長い首の特徴を活かし、高い木の葉を食べることで差別化し、オカピは森林で暮らし、比較的背の低い木の葉や雑草を食べることで差別化したのですが、草原に旅立ち、イネ科の植物を食べて暮らしたシバテリウムは絶滅してしまいました。

▲シバテリウム

 正直、シバテリウムが何故絶滅してしまったのか、はっきりとしたことは分かっていません。
 しかしキリンは、太陽の光をたくさん浴びた栄養価の高い木の葉を食べることで、結果的に生存戦略の上で優位に立てたことだけは間違いないようです。

キリンのしくじり

水分補給

 生存競争で勝利したかのように見えたキリンですが、実はその進化の過程でやらかしたことがあります。
 それは、首を長くし、背を高くしたことで逆に下に屈み辛くなってしまったということです。
 「じゃあ屈まなければ良いじゃん」と思うかもしれませんが、ところがどっこい。そうも言ってられないんです。

 どんな生物でも、水を飲まなくては生きていけません。野生の世界では、水は流れる川や湖などから飲むしかないですが、これらは低い位置にあります。
 屈むことが難しいキリンがこれを飲むにはどうしたら良いのでしょうか。こちらをごらんください。

 足をビターンと大きく外に広げ、かなり不安定な体制で水を飲んでいます。
 この瞬間は外敵から狙われるリスクもかなり大きく、キリン自身めったにやりたがりません。このような光景がお目にかかれるのは、本当に周りに外敵がいないと確認できた時だけなんです。
 キリンは普段水を飲むのを我慢して、葉っぱから得られるわずかな水分だけでやりくりすることになってしまいました。

体の大きさとその性格がアダに・・・!

 キリンは、実はかなり臆病です。大きい物音がするとついビクッ!となってしまうのですが、その反動で転んでしまうことも。
 キリンは4メートルも体長があり、動物の中ではかなり図体が大きいです。そんな動物が転んでしまうと大変です。
 自らの重みで骨折、もしくは内臓破裂で死んでしまうことも・・・!

 いち早く外敵に気付き、速やかに逃げられるためにこの性格があるのに、まさかそれが原因で死んでしまうなんて・・・。

キリンと同じしくじりをしたゾウ

 ゾウもキリンと同じように、その大きすぎる体格ゆえ前に屈むことが難しく、外敵に襲われやすくなりました。
 彼らは長いホースのような鼻を使ってゴクゴクと水を飲むことで、その課題をある程度クリアしましたが、なんと今度は、その発達した鼻が様々な支障をきたすことに・・・!

 実はこの長い鼻、純粋な鼻ではありません。このホース上の部分は、上唇と一体です。このため、ゾウは常に口を閉じていることができず、ポカーンと開きっぱなしになってしまいました。
 またこの鼻は筋肉の塊で、重さが200㎏もあるためかなり負担がかかります。時折ゾウは、この重すぎる鼻に疲れてしまい、自分の牙の上に乗っけて休ませることがあるんです。

 またその大きすぎる体ゆえ大量のえさを必要とすることになり、森林伐採など環境破壊の影響をもろに受けてしまいます。
 これだとゾウが被害者のようですが、その多すぎる食事量のせいでゾウ自身が環境を破壊することもあるんです。
 ゾウの個体数と食事量に対して、周りの植物環境の回復が追い付かないのです。恐るべきゾウの食欲。

百獣の王、ライオンのしくじり

 食物連鎖の頂点に君臨している動物、ライオン。しかしそんなライオンも実はやらかした進化の仕方をしているんです。それはあの立派なたてがみです。
 ライオンは、同じライオン同士でも度々争います。
自分の群れを乗っ取りに来る別のオスライオンを撃退するため、彼らは命を賭した死闘を繰り広げるのですが、その際太い欠陥が集中した首元に傷がつくと、それが原因で死んでしまうことがあるんです。
 そこで彼らが進化の過程で手に入れたのが、あのフサフサとしたたてがみでした。この体毛が首周りをマフラーのように覆い、大事な血管をガードしてくれるのです。

 しかし、この進化が逆にアダとなりました。ライオンが住んでいる地域は、サバンナなどの気温が暑い地域。こんな所でフッサフサのたてがみを巻き付けていたら、暑くてかないません。
 上の画像ように、木の木陰などで休んでいるライオンを見たことがありませんか?実はこれ、あまりの暑さにうなだれて、日陰の涼しいところで休んでいるんです。
 人間みたいに寒い時には着込んで、暑い時には服を脱ぎ捨てたりできないんですよね。

 ちなみにライオンの社会では、オスは全く狩りをせず、いつもメスにばかり仕事をさせているのは知ってましたか?
 でもこんな暑いんじゃ狩りなんてしてられないよね。わかるわかる。

あとがき

 いかがでしたか?一見厳しい生存競争を勝ち抜いた、勝ち組動物のように見える彼らにも、自分たちの進化のせいで逆に苦しめられていることがあるんです。
 なんでもかんでも便利な機能があればいいってもんじゃないんですね。
 今日紹介した以外にも様々なしくじり生物がいますので、今後も紹介していきます!







  • 筆者紹介

MORU

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