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浦島太郎が浮気した?人魚が金に困って風俗嬢になった!?なんだこの浮世絵

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 前の記事ではお堅い人魚伝説を紹介しましたが、今回紹介するこのお話はもう滅茶苦茶です。江戸時代に刊行された浮世絵「箱入娘面屋人魚(はこいりむすめめんやにんぎょう)」では、なんと人魚が吉原の遊女になってしまうのです!
 それではさっそく物語を見てみましょう。

風俗嬢に落ちた人魚!?「箱入娘面屋人魚」

(出典:国会図書館デジタルコレクション‐箱入娘面屋人魚3巻

▲ある時、竜宮城の乙姫様と結婚をした浦島太郎は、妻の目を盗んで鯉とよろしくやっていました。

(出典:国会図書館デジタルコレクション‐箱入娘面屋人魚3巻

▲そしてとうとう鯉は身ごもり、人魚を産んでしまいます。乙姫様の父親である竜王様にこのことが知られたらまずいので、浦島太郎はそっと海に捨ててしまうのでした。

(出典:国会図書館デジタルコレクション‐箱入娘面屋人魚3巻

▲神田の八丁堀の漁師の平次が漁をしていると、成長した人魚がいきなし舟にダイブ!そして言い放った言葉がこれ。「お願い!私をあなたの妻にして!私を抱いて!一緒に寝てちょうだい!」。なんつー痴女だ。間違えた。なんつー痴魚だ。

(出典:国会図書館デジタルコレクション‐箱入娘面屋人魚3巻

▲家に連れ帰ったは良いものの、何を食べさせたら良いのか分からず困惑する平次。川魚の好きな蚊の幼虫「ボウフラ」を食べさせようとすると、「そんなものは嫌よ!お菓子が食べたい!」と言われてしまいます。

(出典:国会図書館デジタルコレクション‐箱入娘面屋人魚3巻

▲ある時、人魚は平次の留守中に、スカウトマンから遊女にならないかと誘われます。「ほ~ら、うちで働けばこんなにお金が手に入るよ?YOUやっちゃいなよ」と言いながら、男はひしゃくで金をばらまいて見せました。

(出典:国会図書館デジタルコレクション‐箱入娘面屋人魚3巻

▲金に困っていた平次を助けたいと思っていた人魚は一大決心。誘いを受け、遊女デビューすることを決意。上の写真はおめかしの真っ最中。人魚の後ろで平次はこう言います。「足がないから股引を履いた方が良いんじゃないか?」

(出典:国会図書館デジタルコレクション‐箱入娘面屋人魚3巻

▲ついに「人魚(うおんど)」と言う名で遊女デビュー!黒子が二人羽織をしておいらん道中を歩かせます。それを見た右端の男が一言。「あいつ歩き方おかしくね?」

(出典:国会図書館デジタルコレクション‐箱入娘面屋人魚3巻

▲そしてとうとうご指名が入り、客の男とベッド・イン!しかし人魚はおいらんで歩くのに疲れ寝てしまう。しかも人魚だから魚臭い。客もたまらず帰ろうとするが、客を逃がしてたまるかと黒子がすかさず男を引っ張ると、「うわあ!突然手が伸びてきた!」

(出典:国会図書館デジタルコレクション‐箱入娘面屋人魚3巻

▲人魚を誘ったスカウトマンが、彼女を連れて平次にこう言った。「もうこれ以上うちでは面倒見切れません。彼女をお返しします。しかしまぁ色々と金ばっかりかかりましたわほんとに。」「はぁ。そうですか」

(出典:国会図書館デジタルコレクション‐箱入娘面屋人魚3巻

▲近所の学者さんが言うことにゃ、「人魚を舐めた者は千年の長寿を得られる。」とのこと。そこで平次は思いついた。「そうだ!うちの人魚を客に舐めさせて、商売を始めよう!」。この商売は大繁盛。人魚は恥ずかしくて頭巾を被らずにはいられない。

(出典:国会図書館デジタルコレクション‐箱入娘面屋人魚3巻

▲うらやましく思ったご近所さんも、妻にこいのぼりを履かせて偽物の人魚をやらせてみるが、全く客は来なかった。そしてこのことを妻のせいにし、逆ギレする恐ろしいDV夫の図。

(出典:国会図書館デジタルコレクション‐箱入娘面屋人魚3巻

▲噂を聞き、うらやましく思った別の男性たち。あの手この手で誘惑し、人魚を自分のところに連れて帰ろうとするが、それを尾ひれではねのける。

(出典:国会図書館デジタルコレクション‐箱入娘面屋人魚3巻

▲大金持ちになった平次。人魚が自分の妻なのを良いことに、暇さえあればぺろぺろ舐めていた。そしたら7才くらいの子供にまで若返ってしまった。

(出典:国会図書館デジタルコレクション‐箱入娘面屋人魚3巻

▲困っていた2人のもとに、さっそうと人魚の両親である浦島太郎と鯉が参上。玉手箱を持ってきて、平次にこれを開けさせた。そしたら平次はちょうどいいくらいの男になった。しかも人魚は一皮むけて人間になった!そして2人は末永く幸せに暮らした!なんだこの物語。

あとがき

 いかがでしたでしょうか。昔の人もこういうアホみたいな二次創作物が案外好きだったんですね。これって現代で言えば、コミックマーケットで売ってるような同人誌の類なのでしょうか。

 ちなみにこのお話、実は映画化されてます。







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MORU

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