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聖書にはないユダヤ人の民話Part②人間が愚かな理由とノアの洪水の真相

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 こんばんは。MORU(@MORUNUMA)です!  今回も、前回に引き続きユダヤ人の民話を紹介していきます!  今から紹介するのは、「堕天使」というお話です。しかし今回の物語、前回のお話「アダムのダイアモンド」と少し関連性があったので、軽い気持ちで紹介しようとしたら大変なことになりました。  前回のお話には、「人間は本質的に愚かなので、その愚行は延々と変わらずに繰り返される。」というテーマが存在していました。しかし「なぜ人間が生まれながらにして愚かなのか」については、具体的な説明がなかったのです。  そして今回紹介するお話には、その答えとなる記述が含まれているかもしれないと思い、本記事で取り上げようとしたのですが、これが地獄への入り口でした。
 何はともあれ、まずは物語を読んでみましょう。

ユダヤ人の民話「堕天使」

 昔、想像できない程遥か昔、2人の天使が神の前で奉仕していました。  その2人はとてつもなく偉い天使で、1人は水を、もう1人は風を支配していました。
 ある日のこと、2人の天使は神に訴えます。

 「主よ、私たちは昼も夜もあなた様に忠実にお仕えしています。そしてあなた様は、いつも最大の奉仕を私たちに期待しておられます。しかし一方で、あなた様は罪深い人間どもには赦しを与えたり、情状酌量されたりします。どうか今いる人間どもを滅ぼし、人間を創造し直してください。」

 これに対して神はこう答えました。

 「お前たちがそういうのは簡単だ。私はお前を火からつくった。火は最高の素材だ。人間は弱くて移り気だ。それは私が、彼らを劣った素材である土からつくったからだ。もしお前たちも土からつくられたなら、彼らと全く同じだ。」

 「それでも彼らのようには振る舞いません。」

 と天使たちは言い張ります。

 「どれ、それなら・・・。お前たちを人間の世界に100年住まわせてみるとしよう。もし誘惑に勝てば、私はお前たちの言う通り、人間どもを滅ぼす。だがお前たちが人間のように堕落すれば、私はお前たちを天と地の間にある暗黒連山に吊るす。」

 そして、2人の天使は地上で暮らすことになりましたが、しばらくすると2人は、天に居た時のことを全て忘れ、この世の快楽に屈しました。
 2人は富や酒、きれいな女性たちを欲しがるようになり、本来は人間より意思が強固だったはずなのに、悪事では人間を凌駕する程になりました。しかも2人は子をもうけ、人間よりも更に邪悪な存在を生みました。

 神はこれを見て激怒します。そして最初の約束通り、2人を暗黒連山に吊るしました。
 それ以来、魔女や魔法使いたちは、その連山に出かけて行き、2人から魔術を習うようになったのです。
 堕天使の子孫たちがこれ以上大地を汚さないよう、神は地上に大洪水を起こし、一掃しました。
 神は不在になった2人の天使の代わりに、預言者のエリヤとナフムを呼び、彼らにその仕事を引き継がせたのでした。

この物語の解釈

何故「土」は劣っているのか?ユダヤ人の世界観について

 人間が生まれながらに愚かな理由を、この民話では「人間がつくられた素材が、火に劣る土だから。」と説明しています。最初はこの解釈を読者の皆さんに丸投げして、

 「なんで土だと劣ってるんでしょうね。古代ユダヤ人の発想って不思議ですね。」

 で片付けようとしていたんです。

 ところがこの記事の下書きを読んだウチの編集さんが、

 「そこんとこをどうしても知りたいから、その理由をどうか書いてくれ。」

 と頼んできました。最初は

 「そんなこと言ったって私にも分からないですよ~!」

 と言い返していて、なんならいっそのこと、この民話を取り上げるのを辞めてしまおうかとさえ思ったんです。

 でも・・・私、閃いちゃいました・・・。

 そのためかなり長めの編集が必要となり、今日は朝から夜までこの記事を書いてます。ですが、その甲斐あってか、我ながらかなり納得の行く考察となりました。是非最後までお付き合いいただけたら幸いです!

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MORU

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