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【インカ帝国は何故滅んだか】一冊の聖書と、最後の皇帝アタワルパの悲劇。

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※注意:このブログには本物のミイラやドクロの写真が掲載されています。苦手な方はブラウザバックされることを推奨します。

 こんばんは。MORU(@MORUNUMA)です!
 皆さんは、「インカ帝国」をご存知ですか?知っている方は、あの有名な世界遺産、「マチュ・ピチュ」を真っ先に思い浮かべるのではないでしょうか。
 そのインカ文明が滅んだ時のエピソードがなかなか衝撃的なので、今回はインカ文明の諸々の解説は端折り、タイトル通り「何故インカ文明が滅んだのか」をいきなり紹介しようと思ったのですが、ウチの編集さんにそのことについてどう思うか尋ねたところ、

 「インカ文明?あ~知ってるよ。昔のインドにあった帝国のことでしょ?

 という有難いパワーワードを頂いたので、

 「あっ、みんなインカ文明について知ってると思っちゃダメなんや・・・」

 と考えを改めました。なので最初は、インカ文明が一体どのような物だったのかを、ある程度紹介してから本題に入りたいと思います!
 既に知ってるよという方も、最後までお付き合いくださいね。

インカ文明の特色

 インカは、1438年~1533年までの間、南米のペルーで栄えた文明です。決してインドではないです。
 でも初めてアメリカ大陸を発見した西洋人はそこをインドだと勘違いしたらしいので、惜しいといえば惜しいのか・・・?

黄金

 この文明の特徴はなんといっても金細工です!装飾品から工芸品まで、あらゆるものが金・金・金!当時のインカ人はたくさんの金細工を作っていました。
 しかもこの金細工、ただ単に金を溶かしてそのまま固めただけではないんです。あえて銅を混ぜることにより、金属から白い光を放たせるという、高い治金技術を有していたのです!
 また、かつてのインカ人は太陽崇拝をしており、太陽を祀るため「太陽神殿」という大きな宗教施設を建てていました。その神殿は、持ち前の治金技術を活かし、ありとあらゆるものが金で彩られていたそうです。まさに黄金の文明!

文字

 実はインカ人は、文字を持たない民族です。上の写真のひもは「キープ」といって、文字の代わりのような役目を果たしました。なんと彼らは、このひも1本1本につけられた結び目によって意味を読み取り、情報伝達をしていたそうです。
 しかし誰にでもこれを読めたわけではなく、当時この結び目を解読し伝える、「キープ・カマヨック」という専門職が存在していたそうです。

独特の宗教観

▲みこしで担がれるミイラの皇帝
(ワマン・ポマ著「新しい記録と良き統治」より)

 インカにはミイラ文化があります。当時の人々は、人が死んでも命が終わったとは考えず、死後はミイラとなって、その姿形を変えて生き続けると考えていました。そのため、ミイラには生前と変わらず食べ物や飲み物が与えられていたのです。

 インカ帝国の皇帝もミイラにされており、元従者たちがうやうやしく生前と同じように世話をすることによって、彼らは亡き皇帝の財産を引き継ぐことができました。このためユニークなことに、ミイラにされた皇帝は時に生きている皇帝の権力を凌ぐことすらあったそうです。

 このミイラの風習は、現在もペルーの一部の家庭で残っており、とある家庭では、日本でいうところの仏壇のようなところに、生前幼くして亡くなった少女のミイラが安置され、家族がそれに語りかけながら同じ部屋で飲み食いする光景を目にすることができます。

▲生きたまま心臓を抜かれるラマ
(ワマン・ポマ著「新しい記録と良き統治」より)

 インカ人の宗教は太陽信仰です。太陽神インティには生贄が捧げられ、生きたラマから摘出した心臓を捧げていました。

 この風習もペルーに現存しています。大人1人がラマを抑え込み、もう1人の大人がそのスキに心臓を摘出し、手の平の上で鼓動を続けるそれを太陽の方角へ高々と掲げ、その後ろで生きたまま心臓を抜かれたラマが絶叫し続けている様子はかなり衝撃的です。

 インカ文明では人身御供も行っています。上の写真の少女は、神に命を捧げるため集落の中から生贄に選ばれました。

 近年、この写真の通り保存状態の良いミイラが発見され大変話題になりましたが、それには理由があります。このミイラはアンデス山脈のユーヤイヤコ山で発見されたのですが、その場所は標高が高いため、今日まで遺体が凍結していたのです。

 この少女以外にも同じ山から複数のミイラが見つかっており、彼らは祭司と共に登山し、そこで神に捧げられました。この時、いくらかの食べ物と、酒と麻薬などが与えられ、生贄に捧げられる際の死への恐怖を和らげさせようとしていたことが伺えます。
 ちなみにですが、さすがに人の場合ラマのように生きたまま心臓を抜かれるということはなかったようです。

 これらのミイラが、豪華な装飾品や衣服に包まれていたことから、このような生贄に選ばれることは、インカ人にとって名誉なことだったのではないかと考えられています。

頭蓋骨

 それからインカ文明と言えば、縦に長い特徴的な形をした頭蓋骨も有名です。これは先天的なものではなく、幼い頃からひもなどを使って頭に負荷をかけ、あえてこのような形にしていたそうなのです。しかしなぜこんなことをしていたのかは謎です。

 しかも無理に頭蓋骨を変形させたため、彼らの脳は圧迫されていました。当然のごとく様々な支障をきたし、最悪の場合命を落とすこともあったそうです。そこまでしてこの形にこだった理由は一体何だったのでしょうか。

 そのためオカルト好きの間では、「当時のアンデス文明は宇宙人が支配しており、古代人は彼らを神として崇拝していた。人々は宇宙人の頭の形に似せるため、わざわざ変形させていた。」なんて説もささやかれています。
 また驚異的なことに、当時のインカ人は外科手術も行っていました。上の写真のように、頭蓋骨に穴をあけ、何かしらの治療行為をしていた痕跡が伺えます。このように、インカ文明は非常に独特で、かつ高度な水準に達していたことがお分かりいただけると思います。

 次のページでは、なぜこの文明が滅びたのか。またその悲劇的なエピソードを説明します。

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MORU

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